ガリ勉くんの秘密。



………


結局お母さんが帰ってきたのは夜中だった。



もう誕生日は終わってた。


「お帰りなさい。」


「まだ起きてた?ごめんね誕生日なのに……」


わかってる。

心の中では分かってるはずなのに。


「お母さんのばか。」


そんな言葉が出てしまう。


最低だな…私。


それでいつも申し訳なくなって




自分の部屋に閉じこもっちゃうんだ。


「ごめんなさい。」


を繰り返して泣きながら。

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