ラブ・カクテル
オーナーの言葉に、胸がチクッと痛んだ。


オーナー言う「良い勉強」とは、「バーテンダーになるための」って意味だろう。


「何も、、、勉強してないよ」


あたしは小さな笑みを、オーナーに向ける。


あたしは、バーテンダーになること諦めたんだから、、、


そんなあたしを見て、恵理姉もオーナーも目を見開く。


相当、驚いているのだろう。


「じゃあ、、、今、何してんのよ」

「当麻さんのところで、OL?」


嘘ではない。


現に明日からは、当麻さんの下で働くんだから、、、


「、、、シャンディガフ」


あたしはボソリと言う。


「そう思ってるの?」


オーナーがあたしに聞く。

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