*続*先生、甘い診察してください




絶対に診るだけ、という約束をして、簡単な診察だけする事に。




「このペンライトだけ使ってもいいかな?他には絶対何も使わない」

「…は、はい…」




左手を頬に添えると、ビクッと微かに震えてた。






「っ…先生……」

「ん~?」

「もう1つ…約束、してくださいっ……」



添えていた手をどけて、「約束?」と首を傾げた。






「あ、あの……」



夏依ちゃんが何を言いたいのか、だいたい予想できた。





「もちろん、怒ったりはしないからね~。僕、褒める事はあっても怒る事は絶対ないから~」



怒られるのでは、という不安も恐怖心の1つ。


少しずつでも恐怖心を取り除いてあげないとね。




< 168 / 463 >

この作品をシェア

pagetop