*続*先生、甘い診察してください




「…ごめん。でも、急に動くと少しビックリしちゃうなぁ。まぁ、それだけ元気がいいって事か~」




怒ってる様子もない。


ただいつものように、穏やかに笑った。





「今はちょっと深いところを削ってるんだけど……」

「まだ…削るんですか…?」

「…うん。まだ、取りきれてないから……」




サーッと血の気が引いた。


あんな痛かったのに……。





「どう、かな?もう…我慢、できない?」

「……」




私は何も答えず黙った。


こうしてる間も涙が頬を流れた。




< 244 / 463 >

この作品をシェア

pagetop