*続*先生、甘い診察してください
「あやちゃ~ん。会いたかったよ~。昨日はごめんねぇ~」
智也さんは子供のようにしがみついてきた。
公の場で……恥ずかしいんですけど。
「もうあやちゃんに会いたくて、仕事どころじゃなくて……あっ」
智也さんの瞳が私の隣の彼方を捉えた。
「まっ、松井彼方っ!!」
「え…あぁ、どうも」
「つーか智也、年下の子をフルネームで呼び捨てするな!!小学生かよ」
櫻田先生が冷静なツッコミ。
私はアタフタ。
「あやちゃん……僕のだもん」
敵対心むき出しで、智也さんは私と彼方の間に割り込んだ。