*続*先生、甘い診察してください
「おーい、智也!」
いきなりドアが開いてお兄ちゃんが入ってきた。
「ひゃっ!!」
「ほわっ……」
ビックリして思わずソファーから立ち上がった。
そしたら智也さんはソファーにそのままコテッと倒れてしまった。
「……あんたら、何やってんの?」
「何でもないよ……」
「ふぁ~。何でもないよぉ~。眠い眠い」
あれだけ寝たのに、まだ眠いの?
「智也、電話。陽菜ちゃんから……」
「あ、了解」
「それと夏依ちゃんが来てるんだけど……」
夏依ちゃん、というワードに体が跳ねた。