*続*先生、甘い診察してください





「あ、あの……」

「ん?」

「結婚してるって事は、その……えっと……」



恥ずかしそうにモジモジする夏依ちゃんを見て、僕もあやちゃんも首を傾げた。


でも純だけは何を言いたいか、察したみたいで。





「2人は初体験したの?って、聞きたいんでしょ?」


と、恥じらいなく言い放った。




「っ……」

「え、そうなの?」

「ごめんなさい。何か……」

「謝らないでいいよ。初体験は……ね?」

「はい」



あやちゃんと顔を見合わせて笑った。




「あやちゃんのお腹の中にはもう子供がいるんだよ。ほら、お腹が膨らんでるでしょ?最近は少しつわりの症状が落ち着いたんだよね」



夏依ちゃんは「えっ!!」と珍しく大きな声を出した。



「も、もうそこまで発展したんですか……」

「こいつら、とんでもない馬鹿夫婦でしょ?」



まぁ、とにかく一件落着ってとこかな。



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