*続*先生、甘い診察してください
でも私も実はお兄ちゃんと離れるのがすこーし寂しかったり。
だけど兄妹でも、いつかは離れないとね……。
「あや」
「ん?」
「たまにはうちに帰って来てな?嫌な事があったらすぐ駆け込んでおいで」
「あはは。ありがとう」
「困ったらすぐ頼れよ?いつでも力になるから」
「ありがとう」
お兄ちゃんは俯きながら、私の頬に手を置いた。
「あや、兄ちゃんはあやの事が……1番大事だからな。絶対、幸せになれよ」
その声は微かに震えていて、泣いてるように聞こえた。
私は一言「うん」としか言えなかった。