*続*先生、甘い診察してください






でも私も実はお兄ちゃんと離れるのがすこーし寂しかったり。



だけど兄妹でも、いつかは離れないとね……。







「あや」

「ん?」

「たまにはうちに帰って来てな?嫌な事があったらすぐ駆け込んでおいで」

「あはは。ありがとう」

「困ったらすぐ頼れよ?いつでも力になるから」

「ありがとう」




お兄ちゃんは俯きながら、私の頬に手を置いた。






「あや、兄ちゃんはあやの事が……1番大事だからな。絶対、幸せになれよ」



その声は微かに震えていて、泣いてるように聞こえた。




私は一言「うん」としか言えなかった。




< 446 / 463 >

この作品をシェア

pagetop