恋愛事案は内密に
次の日は何事も無く、穏やかないい天気になる。
と思ったら、やっぱり外は雨だった。
だいたい梅雨時期だから、ぴかっと晴れるわけないか。
今日も無難な通勤服を身につけ、雨の中を歩く。
通勤中の車のタイヤから水しぶきが飛んできた。
雨水がスカートに直撃してびしょ濡れになる。
替えの服をカバンに詰め込んでいてよかった。
ビルに入る前にタオルで濡れた部分を拭いてエレベーターホールへ向かう。
「あっ、森園さん、おはようございます」
所長が目を丸くしている。
「おはようございます」
所長はグレーの背広の後ろが少し濡れたぐらいであとは清潔感あふれる身なりだった。
「森園さん、洋服が」
「ああ、これですか。大丈夫です」
「大丈夫なはずないですよ。すごく濡れてるじゃないですか」
まっすぐな目で私を見つめている。
エレベーターが開く。所長に促され、先に中に入る。
ボタンの近くに所長が立ち、行く階のボタンを押した。
「ちゃんと替えの服もってますから」
「……そうですか。それならいいんですけど。風邪ひいちゃうかな、って」
「心配してくださってありがとうございます」
ペコリと軽く会釈する。それでも所長は心配そうな顔をしている。
「……仕事、慣れましたか」
少し頬を赤らめながら、所長は言う。
「3日目なのでなんともいえないですが、もう少し慣れるまで頑張ります」
と思ったら、やっぱり外は雨だった。
だいたい梅雨時期だから、ぴかっと晴れるわけないか。
今日も無難な通勤服を身につけ、雨の中を歩く。
通勤中の車のタイヤから水しぶきが飛んできた。
雨水がスカートに直撃してびしょ濡れになる。
替えの服をカバンに詰め込んでいてよかった。
ビルに入る前にタオルで濡れた部分を拭いてエレベーターホールへ向かう。
「あっ、森園さん、おはようございます」
所長が目を丸くしている。
「おはようございます」
所長はグレーの背広の後ろが少し濡れたぐらいであとは清潔感あふれる身なりだった。
「森園さん、洋服が」
「ああ、これですか。大丈夫です」
「大丈夫なはずないですよ。すごく濡れてるじゃないですか」
まっすぐな目で私を見つめている。
エレベーターが開く。所長に促され、先に中に入る。
ボタンの近くに所長が立ち、行く階のボタンを押した。
「ちゃんと替えの服もってますから」
「……そうですか。それならいいんですけど。風邪ひいちゃうかな、って」
「心配してくださってありがとうございます」
ペコリと軽く会釈する。それでも所長は心配そうな顔をしている。
「……仕事、慣れましたか」
少し頬を赤らめながら、所長は言う。
「3日目なのでなんともいえないですが、もう少し慣れるまで頑張ります」