あの頃の君へ



「みのり?」



「…あぁ、うん。大丈夫。行けるよ」



「……お前さぁ……」



カップを置いてぐいっと拓真は顔を近付けてきた。



「えっ、ちょ、何……」



そして両手で私の頬っぺたを包む。



……!!


至近距離に耐えられなくなって目をギュッと閉じる。



「あちぃ」


“あちい”……?


予想に反したその言葉に気が抜けて、閉じていた目を開けた。



「へ?」



「まったく……手のかかる奴」




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