湖都子のポエム2

視線を感じ…


嘘…でしょう…?
私は驚いてしまう

視線を感じ
目を上げると
あの人がいた

見上げたまま
思わず動けなくなる
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いつもは、キッチンの仕事をしている愛里だったけど、今日はフランスで有名な人が来るらしく、ホールの人が足りなくなつて、ホールの手伝いをしていた

愛里は視線を感じ、見上げた
…この前、あの人の前で泣いてしまったことを思い出していた…あぁ、なんてみっともないんだろう

恥ずかしくなって、仕事中だということも忘れて、慌てて逃げ出そうとした
私の腕がいきなりつかまれた。息を呑んで、振り返る

「この前は大丈夫だった?ここで仕事してるの?」と、心配そうな声…優しい人なんだなぁ
「この前は失礼しました。ここで仕事してます」と、微笑む
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