湖都子のポエム2

長い…長い…片思いの結末は…


キミがいなくなったらどうしようかと思った
どこにも行かないで一緒にいて
キミがいなくちゃ…

俺は…俺は…ただ愛がほしかったんだ

キミがいない世界なんて死んでるのと同じ
キミは俺の太陽…
俺の世界を照らす光…

やっぱり諦められない
何もかも無くしてもキミといたい
俺だけのたった1人の太陽

大切な人の笑顔と胸の中の情熱…
叶え…俺の恋
振り向いてほしくて必死に伝えた

真実の先にある希望

俺のことを想ってくれてたの?
もし…あの日をやり直せたら…
違う未来が待っていた?

誰でも心のどこかに寂しさを抱えてる
だからこそ誰かと一緒にいたいんだと思う

拙すぎて遠回りしてしまったけれど
結果はハッピーエンドみたい

長い…長い…片思いの結末は…
----------------------------------------------
愛里がいない世界なんて死んでるのと同じ

電話しても、メールしてもつながらない
まさか…嫌われた?なんで…わからない

強行突破…愛里の家に行く
でてこなかったら、どうしようかと思ったけど
愛里に会えた。それだけでも、嬉しいと思ってしまうバカな俺

「なんで、もう会わないなんて言うんだよ。俺のこと嫌いになったのか?何か悪いところあったのか?」
「何も悪いところなんてないし、嫌いじゃないよ…」
「…なら…なんで…」
何も言わない…苛立ちをぶつけるように
「言えよ…」
観念したように、話し始めた
「彼女ができて、もう会わないでって言われたら………会えないよ」
彼女?何のこっちゃ…
あ…香織ちゃんのこと?
「もしかして、この間高校の奴らに会った時の?」小さく頷いた
「誤解だよ。香織ちゃんとは…なんでもないから」
「香織ちゃんじゃない。梨乃ちゃん…」
「ありえない。彼女どころか、嫌いなんだけど…」きょとんとした瞳で見上げた
小動物のようでかわいい
「この間…梨乃ちゃんに言われて…」
「香織ちゃんのこと…いじめてるヤツのことなんて好きにならない」
「…香織ちゃんのことが好き…ってこと?」
「それも違う。香織ちゃんがいじめられてて、放っておけなかったけど、好きだからじゃないんだ。昔、愛が俺に手を差し伸べてくれたように、助けてあげたかっただけなんだ」
「私は、何もしてない。好きだから一緒にいたかっただけなんだから…」
今、聞こえた言葉に、耳を疑った
「…………え…………」
「好きじゃなかったら、東京まで会いに行かない…よ」
「…愛…好きなヤツいただろ…」
「憧れの先輩はいた…」
「…だから、俺は応援したのに…」
あの日の辛さが蘇った
「応援してくれたから、友達としか見られてないってわかったから、友達のままでいるって決めたの…」
「…ちょっと待て…あの日…やめろって言えば俺と付き合ってた…のか?」
頬を赤く染め、また小さく頷いた

あの日をやり直せたら…
愛が俺のこと好きだってわかってたら、諦めたりなんかしなかった。愛はおれのこと友達にしか見てないって想ってたんだ

「小学生のときから、俺はお前だけが好きだった。あの日も辛かった。でも、愛が幸せになれるならと思って応援したんだ…今も好きなのは愛だよ。」
「う…そ…」
「こんなこと…嘘なんてつかない…」
「だって…すごく…すごくびっくりした…」
あの日伝えられなかった言葉を伝える
今はただ愛に、この想いを伝えたいから
「好き…だよ。」
「私も、好きだよ。離れたくなかった。」
やわらかく笑って、言われた言葉

ずーっと、この日がくるのを待っていた

「きっと、最初から私はあなたのものだったんだよ。ずーっと好きだった、友達のままでもいいから、離れたくなかった」
愛の頬が恥ずかしそうにまっかに染まって
愛を見るたけで…優しい言葉を聞くだけで、心臓が狂ったように動き出した

夢みたいだよ。やっと届いた想い
誰よりも好きだよ。好きな人が愛してくれる。それが嬉しくて、幸せすぎる。愛がいないと…もういきていいけないよぅ

愛はもう完全に俺のものだ!やっと捕まえたんだ。離すか…よ。

すばやく腕を掴み、引き寄せ、胸元に抱き寄せた。抱きしめる腕にぎゅっと力をこめた。無防備に俺の腕の中にいる愛のはにかんだような笑顔が世界で一番輝いている
こんなにドキドキしてる…愛の鼓動
ずーっとこうやって抱きしめたかった…

「来年も、再来年も、ずっと一緒にいよう。」
頭を手で固定し、初めて…唇を奪う
初めての…俺の…ファーストキス

長い…長い…片思いの幸せな結末

もう一度ぎゅっと抱きしめ、「俺が愛のそばにいるよ。もう離さないよ」
< 307 / 307 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

湖都子のポエム10
湖都子/著

総文字数/8,431

詩・短歌・俳句・川柳19ページ

表紙を見る
湖都子のポエム9
湖都子/著

総文字数/22,868

詩・短歌・俳句・川柳41ページ

表紙を見る
湖都子のポエム8
湖都子/著

総文字数/63,167

詩・短歌・俳句・川柳117ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop