湖都子のポエム2
笑顔でいられる場所は…
一体どこへ…っ
必ず見つけ出す
出会いから今までのこと
ようやく近づいたのに
お前がいなくなった
こんなに胸が苦しい
お前を好きなだけなのに
どうにもできない
お前がいなくなったら
俺は…
これからどうすればいいんだ…
きっと地の果てだって
きっとどこにいったって
見つけてみせる
俺が守るから
俺がお前の全部守るから
俺と一緒にいればいいんだ
俺は離れる気なんかねーからな
何があっても
これからもずっと一緒だから
ずーっと一緒だから
笑顔でいられる場所は
いつもお前の隣だけ
----------------------------------------------
家に帰った詩音
いつもだったら、愛里がパタパタと出迎えてくれるのに、こなかった
忙しい…のかなと、思っていた
リビングのテーブルに、手紙と愛里にプレゼントした時計があった
まさか…まさか…あの時の不安がよぎる
「一緒にいたら不幸になる。迷惑かけて、ごめんね」
何のことかわからなかった
家政婦がやってきて、「詩音様、彼女ができたんですね。」何言ってんだ…
「彼女なんてできてないし」「ワイドショーで言ってましたよ」仕事の時、周りがざわついてたのは、このことか…
「愛里はなんでいないの?」「奥様のところに行くと言ってましたよ」なんだ…母さんのところか…
母さんに電話したけど、帰ってなかった…
どこに行ったんだ…
一緒にいたら不幸になる…愛里がいなくなること以上に不幸なことなんてない。
必ず見つけてみせる
携帯のGPS機能があってよかった、公園のベンチに座ってる愛里を見つけた
「勝手に出て行くなよ。愛里は愛里のままで俺と一緒にいればいいんだ。愛里と離れる気なんかねーからな。あんなテレビの言葉なんかよりも、俺の言葉を信じてくれ」
「迷惑なんじゃないの?」
「そんなこと思ったこともないよ。何があってもこれからもずっと一緒にいるから、ずーっといるから…」
ポロポロと泣いてる愛里
ギュッと抱きしめた
…俺が守る
…俺が愛里の全部守るから
泣かないで
「うれしいよ」詩音を見上げ、微笑んだ
…こんな時なのに、かわいいなーって思ってしまう
「ずーっと一緒にいてね」
「ずーっと一緒だよ」
ますますギュッと抱きしめた
笑顔でいられる場所は、いつも愛里の隣だけ。