あたしはお姉ちゃん、彼は弟。
★第4章
話を終え、あたしたち3人は病院に行った。


昨日聞いた話では颯真は集中治療室にいるらしい。


でも集中治療室がどこにあるかわからない…。


とりあえず近くにあるナースステーションで聞くことにした。


「すいません。集中治療室はどこでしょうか?」


「…もしかして一ノ瀬さんのご家族の方ですか?」


お父さんの質問に質問で返してきた看護師さん。


「はい。そうですが…。」


お父さんはとまどいつつ答えた。


「今お電話をかけようとしていたところなんです!」


え!?


颯真に何かあったの…?


「颯真がどうかしたんですか!?」


お母さんが興奮ぎみに聞く。


「颯真くんが…颯真くんが…意識を取り戻しました!」


笑顔で看護師さんは言った。


意識が…颯真の意識が…戻った…!


「本当ですか!?」


「はい!まだ面会はできませんが、治療室までご案内致します!」


やばい…泣きそう…。


うれしいよ…!


あたしたちは看護師さんに案内してもらい、颯真がいる集中治療室まで来た。


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