姫は冷血王子の所有物
「明日、夏実に話聞いてもらうか…。」
ふぅと息をついて、とりあえず立ち上がる。
「お酒飲んだ後だけど、酔い覚ましにお風呂入ろ…。」
そう言って、洗面所の前に立つ。
鏡に自分の無残な姿が映って、こんな顔で部長と話してたのかと、少し肩を落とす。
「仮にも上司に…こんな顔…。」
あぁ…。
なぜ、私はこんなに酒に弱いのよ。
「お酒に強くならないとっ‼︎」
なんて、手に力を入れて、ファイティングポーズを取る。
けれど、それはなんだか虚しい感じで…。