姫は冷血王子の所有物


少しだけ不満を漏らし、チャチャッと片付けようと、缶に手を伸ばす。








ふと下を向いたら、何かが転がっていた。









「?」









不思議に思って手を伸ばすと、小さな何か。









「なんだろ?」










部長が落としていったものだろうか?










それは小さな小さな何かのおまけのようなキーホルダー。










「不細工なキャラクター。」










思わず、プッと笑ってしまった。









緑色か、黄色か、なんだかわからないような色をした、おどけた顔のキャラクター。








そのキーホルダーの紐の部分に、小さくコカ○ーラと書かれていた。




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