不良の君に愛を

雅〜天国からいつも〜


俺が死んでから、いつも空の上で綺羅を見ていた。


綺羅の腹に俺の子がいた時は、本当に嬉しかった。



「子は、何故空に戻って来ると思う?」


神様なのかわからないが爺さんが話す。


「親がないていたり、まだ時期じゃないからだ。」


時期?


親になる時期って事か?


爺さんの言うとおり、綺羅の腹にいた子供は俺のところへ戻ってきた。


「ママは、まだまだこれから。いつか戻るよう。パパも見守ってあげよう?」



綺羅が高校へと上がった時。


制服が可愛いなぁー。とか墓参りに来てくれてありがとうな。とか良く思っていた。


何回か夢でもあったよな。


「パパ〜あのお兄ちゃん、ママの事好きなのかな?」


綺羅の家に住み出した男。


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