Ray





「 〜♪ 」


私は瑛ちゃんと別れると上機嫌で席に戻った。


「 なんだここ、次地獄の物理なのになんでそんな鼻歌歌って上機嫌なの? 」


すると斜め前の席の立花くんがひくような目で私を見た。


「 それがね! なんと放課後は瑛ちゃんと久しぶりのデートなの! 」


「 デート!? 良かったな! やっぱなんも心配することなかったじゃん! 」


「 うん! 」


私は教科書を出しながら席に着いた。


ほんと、なんも心配することないんだ。


私は瑛ちゃんの彼女じゃん!


ましてや、芽依が瑛ちゃんを好きなわけないしね!




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