Ray






「 ……さ。ここ、保健室いこ 」


「 え? これくらい大丈夫だよ? 」


「 ダメだよ。腫れてるし冷やさないと 」


「 ……分かったよ…… 」


まあ確かに少し痛いし……


湿布ぐらい貰おうかな……


「 よし! ……じゃあ二人共気をつけて 」


「 はい、ありがとうございました 」


葵くんは丁寧にそう言って切なそうに笑った。


葵くんを見るとパチッと目が合う。


すると口にださないで ” ごめん ” と言った。


私はニコッと笑って瑛ちゃんについていってその場を後にした。





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