Ray






「 ……なに、笑ってるの? 」


「 ううん、なんでもないよ 」


中学の頃のことは……封印したしね。


「 そっか。……じゃあ里愛待ってるし俺行くね 」


「 うん! 私も瑛ちゃんたち待ってるから行かないと! 」


手を振って葵くんと別れようとした時、


「 ……あ! 」


葵くんがなにかを思い出したようにまた振り返った。




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