愛なんてない



それでも、わたしは見知らぬ異空間にいるようなひどい居心地の悪さを感じた。


馴染んだわたしの部屋なのに、ひとつひとつが異質なものだとわたしを拒絶しているように。


どうして?


この全身の痛みと頭痛と吐き気……下半身の違和感。


ベッドに入る前の記憶はうっすらとある。


確かお兄ちゃんに抱きかかえられて部屋へ帰ってきて……咲子さんの声が聴こえて。


「弥生は具合が悪くなったからパーティーは欠席させる」

お兄ちゃんはそう言ってた。


わたし、また倒れてしまったのかな?


< 178 / 412 >

この作品をシェア

pagetop