カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「逸希、見てくれない?」


「俺、見ても何も出来ないぞ」


「いいから…」


俺は麻生の瞳を覗き見た。

麻生の瞳は充血して潤んでいた。


「俺にはやっぱり無理だ…出来ない」


「わかった、自分でするわ」


麻生は俺に背中を向けてずれたコンタクトを必死に直す。


「元に戻ったわ。ゴメンなさい」


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