カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「副社長、仕事に私情を持ち込むのは止めて方がいいと思いますよ」


「夏目お前は黙ってろ!!」



藤ヶ谷副社長の脇に立っていた夏目さんが口を開く。



「麻生と今も続いてるだろ!?」


「俺と麻生は終わりました。だから、関係ありません!」



「何を言うんだ!?俺は『ファッションショー』で目撃したんだ。お前と麻生のキスシーンを」



「キス?俺は麻生のずれたコンタクトを直していただけだ!」


「コンタクト!?」


「麻生さんにハッキリと一目惚れしたと言えばいいのに…俺様口調で迫るから…嫌がられるんですよ。副社長」


「うるさい…夏目」


「だから、キスは貴方の誤解です。藤ヶ谷副社長」


「…植野さんも一緒に見たんだ。彼女も誤解しているかもしれないぞ」







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