カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
執務室戻ったのはいいけど、ライターをテーブルに置き忘れてしまい、再び喫煙ルームに舞い戻った。


喫煙ルームには高木さんと仲良く話す逸希の姿が目に映った。


私はその場に佇み、硝子越しに見える二人の様子を眺める。


最初に私の視線に気づいたのは逸希。


逸希は煙草を咥え、私を興味津々に見つめ返す。


私は逸希の視線に背を向けて執務室に戻った。


「失礼」



逸希は充電して、私の執務室を訊ねて来た。


「お前の考えた販促プラン見せてくれ」


「見せてくれと言われても、パソコンの中だし」


「じゃーパソコンを起動させて見せてくれ」


「・・・」


「煙草の件怒ってるのか?それよりもお前…忘れ物していたぞ」


逸希はデスクにライターを置いた。









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