カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「逸希、ダイヤのリングなんて付けたら…まるで私と貴方が婚約したように思われるでしょ!?」


「高木さんも他の社員も皆…お前と沢木部長のコトは知っていたぞ」


「それは・・・」


「今更隠しても遅いってコトだ。ここは俺とお前が婚約しましたってコトにした方が…完璧なカモフラージュになる。違うか?」



「でも、逸希…彼女には妙な誤解を生むでしょ?」


「俺の彼女・珠子にはちゃんと話しておいたから・・・」


「珠子?」


「それが彼女の名前だ。彼女も懐の広いオンナ。ちゃんと納得してくれた」


「でも、その珠子さんを差し置いて、私がダイヤのリングを貰うのは…」


「珠子にはこれよりも凄いプレゼントしたから…」


さすがは逸希。私が言わなくても、本命への気遣いは忘れていなかった。





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