君と2回目の恋を
喜び。そして絶望。
佳奈side


蓮くん達が出ていってからかれこれ2時間



とっくに午後の授業は始まっている




でも颯太さんにここにいろって言われたし


夢華のこと心配だし





「佳奈さん、大丈夫っすか?」

「え、うん」



響也君が顔をのぞきこんできた

なんでだか心配されてるなぁ



「連絡ないねぇ。見つかんないのかなぁ?」



ポロッと呟くと、少し硬い声音が返ってきた。




「わかんねぇす。けど、きっと見つかるはずです」



なんの保証もないけど



なんの確証もないけど




ただ夢華の無事を信じてる


きっと見つかるって信じてる……





「総長たちが総出で探してるから、見つかるのも時間の問題ですよ」



「そうだよね。今は待つしかないね」




ちょっと笑って見せると響也君は大きく頷いた




「あ、そうだ佳奈さん。ジャムパン食べますか?


陽翔さんに買ったんですけど渡しそびれちゃって」





「なにそれ、今言う?

……ありがと食べる



はる君に怒られても私知らないよ?」





「大丈夫っすよ

陽翔さんのなんで」





わざとふざけたことを言い合う


そうしてると少しだけ不安が薄れる気がした




「このパン美味しいねぇ

どこのパン?」



「学校の近くのスーパーです

スーパーの中にパン屋があるんすよ」



響也君の話はほんとに取り留めもなくて


だからこそ、不安を抱えた今は何も考えなくていいからありがたかった




「響也君、ありがとね」




「ん?なにがっすか?」





わかってるくせに




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