只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!



私がおかしい理由…


そんなのは一つしかなくて、


いや、別に隠すつもりとかはないんだけど…


ただ…言い辛い。



「……」


「…緋色先輩?」



ビクッーー



ピシャリと言い当てられて身体が反応する。


我ながらどんだけ分かりやすいのかと、



「好きだって、言われたの…」


「私、全然気付かなくって!」



片想いの辛くて苦しい気持ちを、私は知っている。


だから泣きそうになって声が震えた。


そんな私のことを、直人は黙って耳を傾けてくれた。


告白を断ったのは初めてのことじゃないのに、


大和の時みたいに…胸が抉られるような気持ちがして。


自分の口から、言えてだっていないのに…


< 886 / 896 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop