蒼の歩み
その日の、夜。なんと蒼君から連絡がきた。来週、よければ久々に会わないか、と。



私はその言葉だけで胸が跳ね、あやかさんとの出来事も忘れ、OKの返事を返した。




もう休まなくても大丈夫?と聞いたら、大丈夫との事。それなら、よかった。



また喫茶店や車内での彼との日々が私に戻ってくるのかと思うと、嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。蒼君の言葉1つで、こんなにも気分が晴れるだなんて、私は何て単純なのだろう。



……いつか、私も。



私の言葉で彼の気持ちを晴れさすことが出来る日が、訪れればと。私が蒼君に癒してもらったり楽しい時間をたくさん貰っているように、蒼君にも同じようにしてあげたい感じて欲しいと。そう願わずにはいられない。
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