ハートロッカー

*君と暮らせたら*

「お前、バカだなー」

翌日の昼休み。

軽音楽部の部室で昨日の出来事を話した俺に、武瑠はピザパンを食べながら呆れたと言うように返した。

「だからやめろって言ったんだよ」

今井は情けないと言うように息を吐くと、たまご焼きを口に入れた。

想定内だっただけに俺は何と返せばいいのかわからない。

「で、どうしたいの?

三春さんに誤解されたままあきらめるの?」

口をモゴモゴと動かしながら、今井が問いかけてきた。

「それで悩んでるんだよ。

今井の言う通り、あきらめた方がいいかも知れない。

でも…三春さんに誤解されたままあきらめたくないんだよ」

俺は期間限定のほうじ茶オレをストローですすった。
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