それでも君が好き
隣の席の彼
「菜穂ちゃんっ!!どこ行ってたの!?心配したんだよ?」

あれから教室に着いたのは6時間目前の休み時間だった。

5時間目の途中じゃなくて良かったと思う反面、瞬はこの時間だと分かって帰らせたのだろうと思った。

「頭痛くて保健室行ってた」

そう言いながら頭を押さえる。

もちろん、頭なんて痛くないし

保健室にも行ってない。

でも、バカ正直に瞬とキスしてました、なんて言えるわけない。

だから、愛花ちゃんに嘘をついた。



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