背番号1 ~白球にのせた恋心~


  「で…野球はできるの?」


   そこが本題だ。


  [そりゃあもう!運動神経メッッチャいいから!]


  「いや…その…カノウくんは野球経験者なの?」


  [しらなーい。聞いたことないもん。]


  「あ、そう。じゃあ行きますか」

  
  [どこに?]

  
  「二組。カノウくんのとこ。」

  
  [えぇ!!むりだよー!叶くんもてるもん。かっこいいし]


    モテると無理なのか?

  
  「カノウくんがカッコいいのはわかったから…行こ!」


  [えぇぇ!ホントに行くの?]


  「ほらハル、速く!授業始まっちゃうよ!」



< 6 / 64 >

この作品をシェア

pagetop