KISS
それから、あたしとおばあちゃんは色々なことを話した。
それから夕日がさしかけてきた頃、レンが帰ってきた。
おばあちゃんは外を見ると
「そろそろ帰りなさい。」
と少しだけ悲しそうに言った。
レンは
「わかった。…」
静かにそう答えた。
「また来てね…
待ってるから…
ヒナちゃんと一緒に…
来ておくれよ。」
「うん。
そのつもりだから。」
レンはいつものにこにこ笑顔でそう言った。
「じゃあ…」
「おばあちゃんまたね。」
そしてあたし達はおばあちゃんとまた会う約束をした。