彼=浮気【完】
私の決断


「虹恋ー?朝よー!静歩ちゃん、迎えにきちゃうわよー?」

1階から聞こえるお母さんの声で目が覚めた。

「そうだった!今日から一緒に登校するんだった!」

昨日の夜、心配だからとこれからは毎日一緒に登校するとメールがきた。

心配性だね、静歩は。

私は急いで準備をした。

少し体調悪いけど、いいや!

つわりだろうし、無視無視!

「お母さん、今日はご飯いらないや!少し体調悪い!」

「あら、大丈夫?無理しちゃダメよ?」

「うん、わかってるよ!」

ピンポーン

「あ、静歩かも!私出るね!」

私は勢い良く扉を開けた。

「おっはよー、ニコーっ!!」

「おはよう、静歩!」

「準備は?できてる?」

「もちろんっ!じゃ、行ってくるね!」

「ええ、いってらっしゃい!虹恋も静歩ちゃんも気をつけてね!」

「「はーい!!」」

元気良く返事をして、家を出た。

「体調は?」

「少しつわり…かな?でも大丈夫!」

「は!?大丈夫なわけないでしょ!?家で休もっか!?」

「いや、大丈夫だって!無理なら無理っていうから!」

「………なら、いいけど…。あ!昨日ね、本屋さんでいい本見つけたんだよね♪」

「え、なになに!?」

「はい、プレゼント!」

そういって渡したのは少し厚めの紙袋。

少し重い。

「私、誕生日じゃないよ?」

「知ってるww 出産祝いってことで!」


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