MIRROR-ЯOЯЯIM
「三番、尾鋏(シザー)。五番、尾打(ハンマー)。六番、尾槍(ランス)。七番、尾盾(シールド)。八番、尾鎧(アーマー)。」

その後も、癒紀は次々と尾で武器を作りだしていた。鋏やハンマー、槍や盾。さらには、尾を自分の体に巻きつけて攻撃を防いだりしている。

癒紀は、恐らく誰かに脅されていたのだろう。それで、私を縛ったりしていた。

だけど、癒紀は実行しなかった。

それが…嬉しかった。

やっぱり、私と癒紀は、友達なんだ。そう思うと、何かこみあげてくるものがあった。

「…お前なんかにやられるかよ…。」

ヤンキーの中に、ひと際しぶといヤツがいた。

「…はぁ、はぁ…。」

癒紀も、体力的に限界が来ていそうだった。

「…ゴメン、理奈ちゃん…。」
「えっ…?」
「私…死んじゃうかも…。」
「…どういうこと…?」

ヤンキーが癒紀に近づく。すると、癒紀は小さい声で、こう言った。

「…九番、尾爆(ボム)。」

その瞬間、視界が眩しいほどに輝いた。それと同時に、雷でも落ちたような大きな音がした。

「熱っ…。」

熱い空気が、辺りを包み込む。あまりの眩しさと音と熱さに、私は目を閉じた。

「ん…?」

静寂。目を開けると、そこには信じられない光景が広がっていた。
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