MIRROR-ЯOЯЯIM
∃MOH
その日の放課後。

「はぁ…。」

私は一人、鏡映しの帰り道を歩いていた。

「やってられないんだけど…。」

家のドアを開ける。今日はゆっくり休もう。

「ん…?」

玄関には、明らかに私のものとは違う靴が置いてあった。

出張中の両親が帰って来た、というわけではなさそうだ。

「誰…?」

私は出来るだけ足音をたてないように歩くと、私の家にいるはずの「誰か」を探した。

「ここ…?」

さまざまな場所を探してみるが、どこにもいない。

「最後は…。」

私は、まだ探していない唯一の場所、お風呂へと向かった。すると案の定、お風呂には電気がついていた。

「ここか…。」

もし入っていたのが空き巣だったりとかしたら、見つかったらとんでもないことになる。

その時、少しめまいがしてバランスを崩してしまった。その拍子に、お風呂のドアが開いてしまった。

お風呂を見てみると、そこには…。
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