my fliend

浮いてないワケがない。

――そして私達生徒は、教室へ向かった。

向かっているときの事は、あんまり覚えてない。
気付いたらいた、みたいな。

隣の人は、男子だった。結構カッコよかった。

そして先生の話を聞いていた。

先生が点呼をとっていた。
架恋ちゃんって子が遅刻していた。
最初の日に遅刻かよ。って思った。
あと、スゲー名前。って思った。現実にいるんだ。
そういう名前。みたいな。

中学の教室、中学の先生ってだけでやけに
ウキウキして緊張した。

・・・でも、そのあいだもずっとずっと私は咳してた。

心の声(ぅあぁぁぁッ!最悪だ!!!ぅあぁぁぁぁ・・・。
もぅヤダ。おい、そろそろ咳止まれよ。)

****

・・・・・・やっと終わった。いや、放課後じゃないけど。
五分休みが来た。

でも、中学は十分休みだった。
うわッ、スゲーって思った。今思うと笑える。

さて、早速 美柚を探す。
でも三組あったから、違うクラスだろうな。って思ってた。

――そしたら。

・・・・・・・・・・いた――――!!!!

ヤバイ感動!!嬉しいよ――♥♥
美柚 美柚――♥

「春、大丈夫?」

あ、やっぱしそれっすか。
うん。咳ひどかったモンね。あは。

でも私を気遣ってくれた美柚の優しさが
嬉しくて、いや、嬉しかった。
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