やっぱりあなたの事が好き

今日は週末っていう事もあり、店内はかなり賑やかだった。

テーブル席に案内された私達。

間宮はしっかり、莉子の隣に座った。

そして、間宮の前に賢太が座ったから、私はその隣に座る。


莉子、賢太の隣か、前がよかっただろうな……


「美穂ちゃん、何飲む?」


そんな事を考えていたら、賢太がドリンクメニューを見せてくれる。


「うーん……、じゃぁ、柚子のチューハイで」

「オッケー!すみませーん」


賢太は店員さんを呼んで注文をする。


お酒も入り、ホロ酔いでいい感じになってきた私達は、いろんな話をしてかなり盛り上がっていた。

最初は四人で話していたけど、今は間宮が莉子に必死に話し掛けている。


“好きだった人”


私にとっては、過去の気持ち。

だから、間宮が誰を好きになろうが私には関係ない。

そう思いつつも、やっぱり少し気になってしまう。


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