やっぱりあなたの事が好き

間宮side

週末の夜――…


ご飯を食べに行こうと、大学の友達の賢太と駅前で待ち合わせをしていた。

授業が早く終わった俺は、街をブラついてから、駅前で賢太を待つ事にした。

駅で待っていると授業を終えた賢太がやって来る。


「お疲れ。今日何食う?」

「そうやな、何食べよっか……」


駅前で賢太と何を食べるか話していると、一人の女の人が俺達の前を通り過ぎた。


あっ!

あれって、もしかして……?


いや、絶対そうや!


「賢太、ごめん。ちょっと待ってて」


俺は賢太を残し、女の人を追いかけ


「おっねぇさーん!」


俺は“誰か”はわかっているけど、俺はそんな風に声を掛けた。

だって、昔みたいに避けられたくなかったから。

だけど、その女の人は無視……


「なぁ、お姉さんって!無視しんといてぇやぁー」


だから俺は、その女の人の肩を掴みグイッと振り向かせる。


ほら、やっぱりそうや。


「あれっ?大村やんけ!久しぶりやなぁ」


俺は、“今、気づきました”風に目の前にいる一人の女性に声を掛ける。


大村 美穂 中学の同級生

俺が中学の頃ずっと好きだった

そして、今でも忘れられない人……


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