冷酷男子に恋をする




真城くんはそういって近づいてきて、私を優しく抱き締めた。


「しゃーねぇな。
今回だけ許してやるから、泣け。」


優しい声で囁かれ、涙を堪えられなかった。

しばらく泣いて、落ち着くと、真城くんは体を離した。


「……聞いて、くれる?」


「あぁ。」


「あのね、私には人を好きになる資格がないの。」


「は…?」


「中3の時なんだけど…。」


私はあの時のことを最初からぽつりぽつりと話始めた。



< 68 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop