冷酷男子に恋をする
「しばらくは立ち直れなくて、
学校にも、あまり行かなくなって、
涙ばかり流してたんだけど、茉菜がね、
“そんなんじゃ天国の相田くんが悲しむよ”って。
だから、できるだけ笑顔でいるようにしてる。
だから、泣きたく…、なかった…。」
私はそういってうつむく。
「…そっか。」
「…。」
「梨緒、大丈夫だよ。」
「っ?!」
突然名前で呼ばれて、びっくりした。
「その雅也って奴も、お前の幸せを願ってると思う。
だから、人を好きになった方がいいと思う。
人を好きになれば、きっと幸せになれるから。」