蓮月~ハヅキ~
???side




「やっと…見つけた」


俺は向こうで友達と笑っている彼女を見て、探していた“あの子”だと確信した



確かな証拠なんか無くても不思議と分かった。
彼女が笑えば俺も思わず笑ってしまいそうになる




彼女は初めて会った時と同じ笑顔で笑っていた。
その笑顔が酷く懐かしいのはきっと―――





ずっと会いたくて、でも会えなくて。
しかも、彼女は俺の事を覚えていないだろう





でも…それでもいい


本当に――――












逢いたかった
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