愛しています
変わった人
サッカー部が元に戻ってから一ヶ月がたった頃だった。

「歩」
「んー??」

朝一緒に行く私と凌君。

「今日先帰っててくんね??」
「えっ、生徒会??」
「まあ」
「だったら私、待って…」
「いや、今日はいいや」

なんだろう。

なんだか違和感を感じた。

「そっか」
「ごめんな、今日遅くなるし」
「ううん、頑張ってね」

凌君がなにか隠しているのは薄々気づいていた。

「ありがとな」

そう言って凌君は私の頭を撫でる。

最近おかしい。

私に遠慮してるっていうか…。

いつもと違う…。


< 14 / 36 >

この作品をシェア

pagetop