愛しています
次の日。

もう、一緒に行くのはこれで最後にしよう

「あのね、凌君」
「歩さ」
「へ??」
「なんで昨日、一ノ瀬といたの。保健室にいたんじゃなかったのかよ」
「途中で帰ったの。一ノ瀬君が送ってくれた」
「そう。良かったな」

だだそれだけだった。

辛いよ。

「あのさ、凌君」
「なに」

なんだか冷たかった。

「今日で、一緒に朝行くの最後にしよう」

私、本当は凌君のこと好き。

だけどダメなんだ。

ずっと一緒にいたいけど、

あのこと仲良くしてるの見ると泣きそうになって…

凌君の顔を見るのか辛いんだ。

「なんだよ急に。一ノ瀬が良くなったか」
「違うよ」

きっと凌君には分からない。

「なにがだよ。ほんとのこと言えばいいのにさ。がっかりだよ」

凌君は確かにそう言った。

だよね。

私に呆れちゃったよね…。

変なふうに思っちゃったよね…。

ごめん、ね。

けど、きっぱり決めたいの。

気持ちを整理したい。

まだ好きだけど、少し考えたい。

諦めた方がいいのかな。

でも、答えは初めから分かってた。

「…ごめんね…」
「いや、謝らなくていいよ。仲良くな」

ほら。

やっぱり凌君は何も分かってなんかない

私の気持ち、気づかない??

やっぱり、自分で伝えないとね…

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