愛しています
おサボり
で、やって来たのがまず屋上。

屋上で寝転がる凌君。

「ねえ」
「…」
「…ねぇってば」
「…んだよ」
「こんなことしてていいの、生徒会長さんが」
「俺にも休む時間くれっての」

そうだけどさ…。

「バレたらどうするのよ」

問題はそこでしょ。

「そん時はそん時だよ、なんとかする」

でたよー頭のいい子はこうだから。

「任せますけどー」

私は唇を尖らしていう。

「なんだよその顔」

凌君はそう言って私の顔をバカにする。

「べっつに」

あの日、本当に何もなかったみたいに接してくれる凌君。

もう、忘れちゃったかな。

「あー、席替えかーだりいな」

「だねー」

凌君は頭を掻きながらそういう。

「さっさと終わる方法ねーかな。今日せっかく生徒会ないから早く帰れたのに」

「そっかぁー、んー…」

「…あ」

凌君が何かを思いついたように言った。


「もうさ、こうしね??指定席つーの??」

「え??」

「俺と歩で全員の席適当に決めちゃおーぜ」

「えっ!!」

「ま、俺が決めるんだし文句ねーだろ」

「ま、まぁ…そうだね」

「とりあえず俺は後ろから二番目でいーや。歩は??」

「え、私、は…」

凌君の隣がいい。

なんて、言えないよ…


「どこでもいいよっ」

いつもの明るさで言う。

「んー、じゃあ俺の隣な??」

「ぇっ、」

うそ…いいの??

「いやすか」

凌君は私の顔を除きこんで言う。

「嫌、じゃない…」

かおを真っ赤にして言った私を見た凌君は笑う。

「てか、近くにいねーと何もしてやれねーしな、歩バカだし」

「なぬっ」

「」
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