Kiss of a shock ~涙と~
やはり、あまり掃除とか片付けとか行き届いていないように見える。


万理香は頬を伝っていく水滴を拭いながら、玄関から家の奥を見つめた。


一人暮らし―なんだろうか・・・?


こんな大きな家に?


直人は靴を脱いで家に上がると、万理香を見遣り言った。


「とりあえず、シャワー浴びれば?」


「えっ?!」


万理香は身構えて、うわずった声を上げた。


そうか、そんなこと考えてなかった。


というか・・・


また、「あんた学習能力ないな」とか言われかねないのではないだろうか。


危険性など感じずにうっかり、運ばれてきちゃったけど・・・。


直人は顎でしゃくって、万理香を見遣った。


「その格好でいる気かよ?」


「あ・・・そ、そうです、よね。」
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