紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

……凹んだままではいられない。

とにかく

武内課長が線引きしてくれた箇所を

もう一度考え直してやり直すしかない。


通常業務も残ってるから残業は避けたい。

OKを貰わないと帰りにくいから

落ち着いて頑張るしかない。


りとさんは私と同じく企業勤めで

管理職だから毎晩私より帰りが遅いし

私は節約の為にお弁当持参だけど

りとさんは社食か

会社近くのお店で食べているから

朝食と夕食は栄養と愛情を込めている。


お世話になっているし

一緒に住まわせて貰っているのに

私から一切お金を受け取らずに

『俺に渡す金があるなら
奨学金の返済と自分の将来に回せ。』

と言ってくれる優しい人だから

私は出来る事で

恩返しをしないといけない。


…さて、オフィスに戻ろうかな。

焼魚の件はひとまず置いといて

今の私はまずは企画書。

仕事に来ているんだから

とにかくやり直そう。


私は気合いを入れ直して

カフェオレを飲み干して

カップを片付けると

給湯室を出てオフィスへと戻った。

< 11 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop