紅色に染まる秘密の恋(休筆中)

「…本当にやめて下さい!!
離して下さい!!痛いです。」

私は抵抗しながら

掴まれた腕を振り払おうとしながら

やめて欲しいと訴えても

『だから、送ってあげるって。』

と、三木さんは腕を離してくれない。


…嫌…気持ち悪い…。


涙目になりそうになったその時


『…おいやめろ!!
城咲が嫌がってるのが
お前はわからないのか!!』


横から誰かが三木さんの腕を掴み

怯んだ隙に私の腕は解放された。


『…何だよ、邪魔するなよ。』

腕を掴まれた三木さんは

一瞬不機嫌に視線を向けた。


しかし

視線の先に立つ人物を見た途端

『……あっ、えっ、武内…課長!?』

と、驚いたと同時に

口を開けたまま目を見開いた。


…武内課長!?


私も視線を向けるとそこには

三木さんの腕を掴む武内課長と

『…城咲さん、大丈夫?』

真後ろには河瀬さんが立っていた。



< 15 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop