極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)





剛が出てからも私は、大森組に差し入れを持っていった。





毎日毎日、欠かさなかった。




数日が立ったある日。








今日の差し入れ。





「いなり寿司にしようかな?」





必要な材料を冷蔵庫から出して並べる。




ちょうど炊けたご飯のお釜を開けた。





「…ウッ…。」




トイレに走る。




「…ウェエ…ゲホッゲホ…」




最近、これが多い。


いきなり襲ってくる吐き気。
一瞬の辛さなら、まだいい。
だけど、四六時中吐き気がある。



吐き気と、ネットで調べると、私は心配のしすぎらしい。






治ると思って放っておいたがだんだん酷くなっていく。




< 182 / 271 >

この作品をシェア

pagetop