極道に愛された、氷と炎の女の物語。(仮)






その後、剛は出ていった。



傷をおった体なのに包帯をぐるぐる巻いて血がしみ出ないようにしてから、着物を着て出ていった。




私には引き止めることはできない。



私と剛とでは背負ってるものが違うから。




また、先が遠く見える長い争い。




私には待ってる事しかできない。




この子と一緒に剛を待つ事しか…。

















その翌年の春。

大森組は髑髏組に一斉攻撃をかけられた。

素手の大森対凶器の髑髏。


みるみるうちに大森組は劣勢に立たされた。


本家の方にも奇襲が来るなど、関東でも髑髏の動きが目立つようになった。



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