純愛リハビリ中

Treatment Ⅲ

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「あ、それと白井さん、今夜リハビリ第一回目ね」


八木沢さんのデスクのそばで仕事の話をしていたら、彼は一番最後になんでもない口調で爆弾投下をしてきた。
私は内心ドキッと驚きつつ、自分の席へと戻って平然を装う。

バーでのリハビリの話については、私にはなにもデメリットはないようなので、面白そうだから少しだけ参加してみることにした。


仕事と、リハビリと言う名のプライベートは、きちんと分けようと私から提案した。
なのに今の奇襲爆弾はルール違反だ。

スマホにはメールという便利な機能があり、彼にはメッセージアプリのIDを教えてあるのに、これではなんのために連絡先を交換したのかわからない。

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